こんにちはyasです
皆さんは複数の企業が集まって行う就職合同説明会に参加されたことはありますか?
ほとんどの方が学卒新人時代にいくつかの病院などに面接へ行ったことはあると思いますが
複数の施設が共同で開催する就職説明会に参加された人は少ないのではないでしょうか
最近は開かれるようになりましたが、私が学生の頃はなかったです
開催時期が微妙な七月頃、学校によっては実習期間中だったりします
公務員試験を受けるので興味がない方もいるでしょうし、
卒業・国家試験がそもそも危ういからそれどころではない
などの理由によって行かない方は多いと思います
私は自営業を始めた際に合同説明会に参加しました
理由としてはこれまで働いていた病院をパート勤務に切り替えたのですが、遠距離なので近場にした方がいいかの検討と、どれくらいの給与差があるのか知りたかったからです
今回はそのときのお話をしたいと思います
合同説明会に参加するか悩んでいる人は是非参考にして下さい
結論:合同説明会は行った方がいい。就職したい地域の情報を一気に集められるので効率が良い。ただし出展しているところは何らかの理由で人材不足になっている可能性があるので注意をする。
合同説明会が有効なのは学卒新人です。既卒者は転職エージェントを利用する方がいいかもしれません
しかし、既卒者を喜んで招いてくれる病院・事業所もあるので、若干浮きますが参加しても良いと思います
合同説明会は理学療法士になっていない学生が多い
合同説明会は一つの会場に求人企業がいくつかのブースに分かれて参加されています
私が参加したときは30前後の病院・施設・訪問リハなどがありました
一つもなかったのはクリニックです
対象は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などリハ職です
一つのブースに2,3脚の椅子が用意されて、着席してお話を受ける
そんな感じです
参加すればパンフレット、労働条件の用紙、名刺などがもらえます
さすがに粗品などはありませんでしたね
お話は病院等の概要や入職者にとって気になる話題についての質疑応答などです
大体10分くらいで話は終わります
参加者は学生が8割ぐらいだと思います(年齢が若い)
私は経験年数6年目くらいで参加したのですが、若干浮いていました
というのも周りはグループで参加している人がほとんどで
単独でウロウロしている人は少なかったと思います
ただ、理学療法士は社会人経験者が資格を取るパターンもあるので
年齢が高くても、おかしな印象はありません
あからさまに人気・不人気が出ている
ブースによっては人気・不人気と大きな差がありました
大規模な病院は一番人気で、訪問系はほとんど人がいなかったです
担当者の方が寂しそうでした
学卒の方は病院に勤めたいという気持ちがよくわかります
また露骨に作業療法士歓迎、作業療法士優遇と
のぼりまで作って勧誘されているところもありました
学生は合同説明会に参加した方が良い
合同説明会は学生の方は参加した方がいいと思います
理由としては
- 働きたい地域の就職先を一度に知ることができる
- 労働条件の違い知ることができる
- 担当者は面接官になる可能性がある
- 担当者の人柄から就職先の風土が伺える
- 就職希望を絞りこむことになる
順に説明していきます
働きたい地域の就職先を一度に知ることができる
学校やネットにある求人票でどんなところが求人を出しているのか知ることができますが、全てを網羅していません
求人票は出していないけれどお金をかけずに求人したいところもあります
重要なところですが
働きたい地域の合同説明会に行くとその地域の病院・施設が集まります
学校の求人は学校周辺の求人が集まりやすく、ネットでは全国規模で情報が集まりやすいです
現在の住居と違うところで働きたいときはその地域の合同説明会に行くと効率が良いです
労働条件の違い知ることができる
労働条件の違いが見えることも重要な情報です
その場で労働条件の用紙をもらえると思いますが、不思議に思うことはありませんか?
「稼げる金額はほぼ同じなのに、どうして給与が異なるんだろう?」
休みの多さも勤め先によって異なります
給与や昇給なども委細面談が書いてあり、不透明な部分もあります
ハッキリ書いていない企業ほど怪しいと思ってください
理学療法士が働く職場でブラック企業はあまりないと思う方がいるかもしれませんが、大規模でも小規模でも労働条件について、聞いていたのと違うという声は聞きます
参加して気になったなら、面接ではないので突っ込んだ質問をしてもよいでしょう
平均残業時間は?有給消化率は?福利厚生は?
この辺りは数字として出せるところもあるので嫌な顔をするようなところは古い体質で不都合があるの可能性が高いです
「年数によって違うからね~」と言われたら「学卒新人でどれくらいですか?」と聞きましょう
把握していないような担当者は入職者に対して関心がないのかもしれません
良い事業所というのは数字が悪くても努力している姿勢を打ち出し、誠意ある対応をします
ここで気を付けてほしいことは自分で調べる努力をしないような質問をしないことです
給与はいくらですか→そこの求人票に書いてます
療法士全体の平均給与はいくらですか→ネットで調べればわかります
どのような関連施設がありますか→ホームページに載っているでしょう
こういうことをすると相手から悪い心証を与えます
聞くことは今、その場でその方に聞く意味があることにしましょう
担当者は面接官になる可能性がある
実は私が参加した合同説明会は私が勤めている病院が参加してましたww
別に悪いことはしていないので問題はないのですが、遠巻きに見てみました
そこでの担当者は採用担当の方が行っており、つまり後で面接官になる人達です
これは他の一般企業にもあることですが、合同説明会というのは面接・採用の現場でもあるのですね
目ぼしい学生や就職意思の高そうな人に就職してもらえるようアプローチをします
この場での採用はないでしょうが、後日面接を行った際の採用確率は高いでしょう
面接を受ける側のメリットとして合同説明会に参加して話を聞いていたと伝えると興味を持って行動している人という好印象を与えることができます
逆に変な質問などをして悪い印象を与えるとマイナスになるので注意が必要です
就職希望として高い順位がある病院や施設が参加しているのであれば、参加して好印象を植え付けましょう
担当者の人柄から就職先の風土が伺える
環境とは不思議ですが、トップや現場責任者によって周りの人間も変わっていきます
当然上司が扱いやすい人間や意見が合いやすい人間が重宝されやすいので、そういう人物が出世し、合わない人間は人間関係が悪くなり退職していきます
つまり、合同説明会の担当者はリハビリテーション部・事業所の鏡な訳です
これは自分が勤めている病院の担当者を見た印象とも重なりました
この担当者は嫌な奴だけど、病院はいいところかもしれない・・と思うかもしれませんが
そんな人間が担当者に任されるようなところは病院も嫌なところな可能性が高いです
ちょっとでも引っかかる場合は、できるだけ勤めている人にコンタクトをとれないか探ってみましょう
就職希望を絞り込むことができる
就職面接は一日に何件できるでしょうか
普通に現地まで足を運んで、見学しその後に面接を受けるのですが、一日にいくつも面接することは時間的に難しいです
今はオンライン面接も可能ですので、対面面接に比べればしやすいのかもしれませんが、それでも一日に何件も面接は難しいです
自分がどんなところに就職したいか、逆にある程度絞れているのであれば
合同説明会に参加しているところだけでも話しを聞いて絞っておいた方がよいかもしれません
求人をかけても、いい人材が集まれば求人を締め切るところはあります
理由は採用コストです
面談を行うにも【時間=お金】がかかってしまうからです
その為、ある程度のスピード感を持って就職活動は行うべきです。だから短い時間で多くのところを見ておくことをオススメします
合同説明会参加の内情は大量の人材不足
優秀な人間を集めたいのはどこの病院・施設・事業所でも同じですが、なぜこのような合同説明会に出展するのでしょう
理由は明白で慢性的な人材不足とコスト負担の軽減です
病院は人気があるとお伝えしましたが、病院によって退職率は異なります
多くの人材が辞める職場は、効率良く、たくさんの人に求人募集していることを伝えたいのです
そのため、参加企業は退職者の多いところが参加している可能性があります
実際に私が知っている営利主義色の強い病院は参加していましたし、私が就職したい病院は不参加でした
また訪問系などは当時事業所が少なく、人材がとにかくほしいところだったので、希望があれば可能な限り応えますと、すごく色良い返事でした
優秀な人材を集めたいということで広く求人をかけることは一般企業でも行われることですが
理学療法士はどれだけ頑張っても報酬は同じです
理学療法士の質はトラブルを起こさない程度で十分なのです。だから優秀な人材を集めたいから合同説明会に参加するとは考えにくいでしょう
退職者が多い、知名度が低い、条件が悪いから人が集まらないから合同説明会に参加しているのかもしれません
就職した先が問題あると感じたときはこちらの記事も参考にして下さい
私が合同説明会に参加した感想
最後に率直な感想です
私は参加して良かったと思っています
理由は
自分の市場価値を知れたことです
どういったところが自分を欲しているかとお話を聞いていましたが、どこもいい返事をくれました。病院も施設も訪問系も皆さん良い方で、快くお話ができました
私が自営業をしていることを伝えても、良いコラボなどができるんじゃないかなど言って頂き、自信になりました
逆にここは嫌だなというところは話しも聞かなかったですが、学生には人気でした
印象としては資格保有者なら誰でもいいような雰囲気を感じました
また中身のなさそうなキャッチーな言葉が人気なようです
- 新人プログラムに力を入れている
- 有名講師を呼んでいる
- セミナー参加を後押し、不参加もOK
こういうものは良い面と悪い面がありますし、中身があるものか不透明です
ただ、学生さんは卒業してから一人前になれるか不安なのでしょうか、すごく受けていました
私が見ていたのは相手の人柄と労働条件、ビジョン、価値観などについてです
小規模で閑古鳥が鳴いていたところほど、私とマッチしていました
人気がないから悪いところとは限りませんね
まとめ
今回合同説明会についてご紹介しました
合同説明会はその地域の病院・施設・訪問系などが一堂に介するので情報収集に良い機会です
しかし、本当に人気な事業所やクリニック系は不参加なところが多く、参加しているところにも事情があることを予想しましょう
結論:合同説明会は行った方がいい。就職したい地域の情報を一気に集められるので効率が良い。ただし出展しているところは何らかの理由で人材不足になっている可能性があるので注意をする
結局、私は合同説明会でお話をした事業所へ就職することはありませんでした
しかし、名刺は今でも持っており、今後就職したいと思ったらここに伺ってみようかと思います
こういった心の支えにもなるかもしれません
就職するつもりがなくても色んな事業所の方との会話は無駄にならない有意義な一日となるでしょう
それではここで終わります
お読みいただいてありがとうございました