こんにちはYASです
「理学療法士って同じことの繰り返しだな」
「病院勤務に縛られず、もっと自分らしく生きたい!」
「上司に言ってもわかってもらえない」
このような慟哭を病院ロッカーでヒソヒソと多く耳にします
私も働いているときは同じような思いをしました
自由というと独立・開業・フリーランスをいう言葉があります
今回、「理学療法士のフリーランス」に絞ってお話をしたいと思います
理学療法士の世界にも「フリーランス」という働き方が徐々に浸透しつつあります
私が学生時代に教員の先生がフリーランスとして活躍していたこともあり、
以外といるもんだなと感じました
人間どんな働き方でも生きていけるものです
今回は、理学療法士がフリーランスになるとはどういうことか、どのように準備すべきか、現実的なメリット・デメリットまで私の知る限りですが解説していきます
フリーランスの定義としては
- 店舗を持たない
- 1か所に特定して仕事に従事しない
このように設定します
個人事業主としての理学療法士はそれなり出会いましたが、上記のような本当の傭兵フリーランスはかなり少なかったですが知っている限りでお伝えします
結論:フリーランスでも稼げるが高い専門性が必要。小児に特化していると理学療法士の需要は大きい。理学療法士としての開業権はないので注意をする
専門性を高めるうえでも色々なところで働くことはとても重要です
リスクを分散させるうえでも、別の職場も見ておいて、パート勤務を行うことを勧めます
オススメは「みえるリハ」です

フリーランス理学療法士の注意点

最近ではIT業界やクリエイティブ業界でフリーランスが増えていますが、医療・リハビリ分野でも少しずつ広がってきました
ただし、理学療法士の場合、他職種と比べて制約があります
日本では理学療法士に「開業権」が認められておらず、医師の指示のもとでしか医療行為を行うことができません
つまり、病院やクリニックに属さない完全な自由業として「理学療法士業」を提供することは法律上できないのです
そのため、フリーランスとして生きていくには
- 複数の職場に理学療法士として所属して生きていく
- フリーランスとしてはトレーナーなど民間資格としての立ち位置で生きていく
このようになります
理学療法士として大々的に開業して患者さん募集してます
などのように広告することは本来はできません(やっている人はいます)
ご自身がどのような立ち位置でお仕事をされるのか良く考えてください
フリーランスで生きるために必要な「専門性」

理学療法士がフリーランスとして活動するには、自分の「専門性」を明確にする必要があります
ここが定まると働き方も決めやすいです
例えば以下のような分野に特化する人が多いです。
- スポーツ分野(チームトレーナー、アスリート専属サポート)
- 企業向け健康指導(デスクワークの姿勢改善指導、福利厚生サービス)
- 小児・難病専門のリハビリ
- 美容やコンディショニング(パーソナルトレーナー的役割)
ただし、これらの分野でも「理学療法士」としての医療行為を提供するわけではなく、「運動指導」や「コンサルティング」として提供することになります
実際には一つの括りでお仕事を受けることよりも
色んな仕事が重なり合うようなイメージの方が近いです
特にオススメは小児リハです
理由は
- 親が熱心に取り組みやすく、長期利用(リピーター)になりやすい
- 高単価で仕事を受注しやすい
- ニッチでライバルが少なく、腕次第で遠方からでも仕事の依頼を受ける
- 事業者から依頼を受けることやブランディングしやすい
- 自閉症などは世間的に認知されやすくなった
以上のような理由から大変オススメです
ご自身が小児に対しての思い入れがあるなら、迷わずフリーランス開業をオススメします
フリーランス理学療法士はこれから増える?
ここ数年、フリーランス人口は右肩上がりに増加しています。
2021年の総務省「就業構造基本調査」によると、日本全体のフリーランス人口は約470万人
2012年比で約60万人増加しています。特にコロナ禍以降、リモートワークの普及などで「個人で働く」意識が高まりました
医療・介護分野ではまだ少ないものの、理学療法士の中でも副業解禁やフリーランス志向が徐々に増加しています
理学療法白書2020年版では「自営・開業」の理学療法士協会の登録人数が2021年で168人登録されています
最低これだけの人数が登録されており、2017年では137名でした
登録していない理学療法士もいると考えるとさらに人数は多いでしょう
フリーランス理学療法士は増加傾向にあると言えます
参考URL:https://www.japanpt.or.jp/privilege/management/asset/pdf/hakusho2022_honbun.pdf
最初は複数の場所に属して経験を積む
フリーランスというと「完全に一人で独立する」というイメージが強いですが、最初から完全独立はおすすめできません
なぜなら、信用や実績がない段階では、仕事はほとんど来ないからです
まずは
- 訪問看護ステーション
- デイサービス
- フィットネスジム
- 整体院
- クリニック
など、複数の場所に非常勤・業務委託などで関わりながら、自分の専門性を育て、顧客との接点を増やしましょう
徐々に信頼を築き、集客や紹介ができるようになった段階で独立度合いを高める方法が現実的です
自分が活動しているエリアに仕事がくるんです
自分の仮想ターゲットがいるエリアで働いてください
フリーランスの仕事は理学療法業務だけじゃない

「フリーランス=自由」というイメージは魅力的ですが、現実には裏側の仕事が山のようにありますp
- 広告・SNS運用(集客、認知拡大)
- 帳簿管理(経費計上、売上記録)
- 税金対応(確定申告、消費税申告)
- 契約書作成、トラブル対応
- 自己研鑽(資格更新、研修参加)
これらをすべて一人で行わなければなりません
正直に言うと、病院勤務の頃より忙しくなる人も多いです
仕事と私生活の境界線はほとんどなく、臨床を終わって家に帰っても、連絡や準備、帳簿など夜にしています
フリーランス=自由ですが
自由の裏には自分でやることがたくさんある訳ですね
付け加えておくと僕はフリーランスが嫌じゃないです
人に言われてするよりも、自分の仕事だからと自己責任で仕事をする方が遥かにノンストレスで気分がいいからです
人に言ったり、言われたりするのは思っていた以上にストレスがあるものだったんですね
さらに、収入は安定しないため、メンタル面でもタフさが求められます
「売り上げゼロの月があっても乗り越えるぞ」という覚悟が必要です
理学療法士がフリーランスになるために必要な準備
まとめてみますと
- 専門分野の確立
- 自分の「強み」を分析し、誰に何を提供するかを明確に
- 資格・肩書の整理
- 「理学療法士」の名称を使うときは法的制限に注意。必要に応じて運動指導士やトレーナー資格を活用
- 副業から始める
- いきなり独立せず、非常勤や業務委託で経験を積む
- 集客スキルの習得
- SNS、ブログ、広告、紹介など、マーケティングの基礎を学ぶ
- 会計・税務の勉強
- 青色申告や経費処理など、基本知識は必須
大変そうですが、意外と何とかなります
こちらのブログも参考にしてください

転職サイトもうまく活用しよう
フリーランスを志す場合でも、最初は「複数の所属先」を持ちながらステップアップするのが現実的です
そのためには、理学療法士向けの転職・求人サイトをうまく活用するのがおすすめです
例えば
- PTOT人材バンク
- マイナビコメディカル
- ジョブメドレー(理学療法士専用ページ)
など、非常勤・業務委託案件も扱っています。これらのサイトで、非常勤や業務委託の求人を探しながら、自分の専門性を育てていきましょう
【まとめ】
理学療法士としてのフリーランスは、自由と自己実現を追求できる魅力的な選択肢です
フリーランスになることに特に資格はありません
しかし、仕事先を確保することが必要です
副業レベルでいいんですが、1歩損をしても踏み出す必要があります
まずは副業や非常勤から始め、顧客、スキルや人脈を育てて、自分のところへ流入できるようになれば、仕事は安定するでしょう
そして、最終的に「あなたにお願いしたい」と言われる理学療法士を目指して、一歩ずつ進んでみてください!