私は理学療法士&鍼灸師のダブルライセンスで起業して数年、病院とも提携しながら社員時代よりも収入アップ、ストレスも減りました
そんな私が開業や就職が不安な方へ
「何をどうしたらいいかわからない」
「どんなところに就職すればいい」
などのお悩みを実際経験から解消します
この記事の対象者 理学療法士、作業療法士、鍼灸師、柔整師、整体師、セラピストに向けにお伝えします
この記事の作成理由としては
「就職するところをどうやって決めているのですか」
といったご質問を受けたことがあるからです
就職先を選ぶポイントは
求人票に書いてある給与、年間休日
これしかほぼ判断基準はありません
実際に私はそれで選んだようなものです
しかし、病院か施設か訪問かクリニックか
これぐらいの大枠は決めなければなりません
そこで、今回はランキング形式にして個人的に就職するならどこがいいかをお伝えします
しかし、選ぶ内容といっても
給与や休日、業務内容、スキルアップなど
何を切り取るかでランキングは変わります
そこで私の経験から
開業するにあたって、どのようなところに就職するとメリットが大きいかを
ランキングにしてお伝えします
また、今回の記事は就職だけでなく転職活動も同様のランクになります
転職活動中の方もご参考にして頂けるかと思います
開業したいけど、自信がないという方は多いのではないでしょうか
転職するにあたって、単なる職場を変えるだけでない、独自の視点でお伝えします
この記事でのメリットは
- 求人票だけではない、就職先の選び方がわかる
- 開業する前から開業した後の戦略を練ることができる
結論
開業するならクリニックがランキング1位
スタートダッシュに繋がるところを考える、既に儲けているスタイルを真似てみよう
クリニックに強い転職サイトはこちら
理学療法士の就職先ランキング【開業に向けて】
ここからはランキング形式でお伝えします
開業に向けてとお伝えしていますが
それが何の為になるのかは
各分野の特徴をどう見るかに繋がります
新卒一年目は勉強も給与も大事ですが
将来の選択肢を広げておいてください
ランキング1位 クリニックに就職する
個人的にはクリニックが一番お勧めです
クリニックは外来メインである為、多くの患者さんがご利用されます
その為、短い時間で回さないといけないので、短い時間で
問題点の把握
治療施術の選択
信頼の構築
これらを行う必要があります
基本指示はDrが行ってくれるものですが
そうでないお任せのところが多いです
クリニックのメリットは
- 給与がいい
- 休みや勉強会参加に融通が利きやすい
デメリットは
- 職場の人数が少なく、技術を教えてくれる人が少ない
- 勤務時間が変則的
簡単なところは以上です
さて、別角度から将来に開業したい人がクリニックを選ぶポイントは
クリニックは基本短時間で患者さんを回す為
ご自身が長時間のサービスを行えば差別化が図れます
つまり、集客できる可能性があります
また、経営者はお医者さんがほとんどで、経営状況が危険なところはあまり聞きません
その為、ガッツいて退職を引き止めないので退職がしやすく
クリニックでの治療がほぼ終了した方の受け皿として
患者さんを引き継ぐこともでき
お互いに良い関係性を築けるのではないでしょうか
ただ、求人数はあまり多くなく
勤務時間も中休みがあったりと変則的なので
仕事そのものが人を選ぶ可能性があります
勤務先も主に整形外科がメインになるかと思います
ランキング2位 訪問リハビリに就職する
ランキング2位は訪問事業となります
これは3位とかなり悩みましたが開業や将来性を見据えた選択でした
まず新卒一年目で訪問は正直難しいと思います
一番の理由はリスク管理です
業務として行うことは可能ですが、先々の予想などは経験が必要です
現場で叩き上げる覚悟が必要です
また一人で現場を周ることは精神的にもストレスでしょう
ですが
将来に訪問系の事業を始めるなら同じような訪問系に勤めましょう
業務の経験だけでなく、コネクションが重要です
事業主や患者さんとの関係性だけでなく、他事業所も含めたケアマネージャーとの繋がりをとても大切にしましょう
ここで良い評判が上がれば
将来の独立開業の際の紹介は物凄く有利です
また紹介を受けやすくするために、何か得意なことがあるといいです
メインとなるが自由診療で開業と考えると、どうしても費用が高くなります
保険診療を中心として受けてきた方が
自由診療を受けるのは金銭面の感覚としてハードルが高いです
その為、特別な内容がほしいところです
「病院勤務なら勉強会があって・・技術を学べるから安心」
などと思う方もいるかと思いますが
相手に何かを期待するのではなく
自分で何とかする気持ちで頑張って頂きたいです
現在は勉強会もSNSも他の自由診療の見学もできます
やる気があれば大丈夫です
ランキング3位 病院に就職する
病院への就職は真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか
病院就職のメリットは
- 事業の安定、福利厚生の充実が見込める(イメージの可能性有)
- 同期など多くの職員に囲まれる良さがある
デメリットとしては
- 教育、研究関連の縛りがあり業務が多い
- 組織特有の上下関係、年功序列、派閥問題がある
病院と聞くと儲かっているイメージがあるかもしれませんが
病院も会社です
経営手腕がダメだと給与もズタボロです
ボーナスカットがあった病院や外資に経営統合された病院も知っています
安定しているところが多いですが盲信してはダメです
従業員が多いこと、同期が多いことは
私は何より価値があると思います
同じ悩みを相談できる相手は同期くらいなものです
私は同期の存在は人生の宝だと思っています
それくらい良いものです
デメリットですが
新人教育やバイザー業務、研究発表など
病院では大体あります
逃げ切れる方法もあるかもしれませんが
そういう人は最初から就職しない方が良いでしょう
自宅へ帰る時間は遅くなりますし
非常に疲れます
また組織特有の上下関係があります
会議や上司の方向性など上にいる方々が
考え方が合わないと大きいストレスです
組織が大きいと物事の効率を図りにくく
不要と思われる管理業務、書類業務は多くなりやすいです
総じて悪いイメージで書きましたが
多くの人が集まるということは
多くのことを学び取るチャンスだと思います
前向きに行動できる方は頑張ってほしいです
開業目線でお伝えすると
病院への就職は将来の開業することにあたってメリットは少ないです
「え、〇〇病院に勤めていたって言えばいいじゃん」と思う方
病院のブランド力を借りるという方法は、諸刃の剣でトラブルになる可能性があります
相手は患者さんです
〇〇病院で働いていた・・というのを
病院の関係者と思って仕事の依頼が来ることがあります
実際は違うときはトラブルになります
私も実際にパート勤務で経験しました
別に悪いことをしていないくても
大きな組織の人間からすると厄介なので困る存在となります
そこから私は自分から病院の名前は一切出さないようにしました
広い規模だから知り合いもたくさん増えると思われるかもしれませんが、
多すぎても実際に知り合えるのは一部ですし
知り合いをお客として呼ぶのは逆にハードルが高いものです
知り合いからお金って取りにくいんですね
病院は安定していることが魅力なので
長期的に安定雇用を望まれる方こそ行くべきかと思います
ランキング最下位 治療院・サロンに就職する
治療院とは整骨院、鍼灸院、整体、マッサージ店などです
昨今は柔道整復師の方に雇われる理学療法士を見受けられます
リハビリ特化の鍼灸整骨院に雇われるケースです
専門的な技術がほしい方
給料をアップさせたいけど、訪問は嫌な方
そんな方は選択肢に入るかと思います
こちらを選択する場合はオーナー、院長の人柄を重視してください
理由は
退職がしづらいからです
他の職場でも退職を止めることは多いですが
治療院系はコミュニティが狭く
売上を上げるにはマッサージ要因が不可欠なので
クリニックのようなDrが売り上げる構造ではありません
その為、欠員は売上の大幅低下を意味しています
開業の為の退職ともなれば
お客を引っ張ることは許されません
あれこれ言いがかりをつけてきたり
近くで開業しようものなら常連客の悪い噂を立てられたりと
裏工作も聞きました
就職したの中には昇格して分院を持つようなパターンもありましたが
今の保険請求の厳しい時世では、縮小していく方向性です
勉強として薄給で働くのもいいですが
それは若いうちだけでにしといた方がいいですし
そもそもお勧めしません
雑用使いにされて終わりです
勉強がしたいのならお金を払うか、いただくかで行うべきです
開業前提で選ぶのであれば、開業したときにトラブルが起きない関係性を築けそうな相手か見抜く必要があります
デメリットばかりお伝えしましたが
治療院系であれば経営方法が学べる可能性が高いです
集客方法やトーク力、営業、売り上げ目標、経費がどれくらいかかるのかなど
知りたい情報にアクセスしやすいことから
自分が経営者になったときのシュミレーションが行いやすいです
集客する為の就職先を選ぶ
実際に開業している人は、集客しやすいところに勤めているですが
具体的にご説明します
皆さん、開業している人が最初にどうやって顧客をつくっているか、ご存じでしょうか?
出会った人に対して顧客としてに来てもらう場合
最初に依頼を受ける準備をしておきます
空き時間を先に作って、予約できる状況にしていたり
名刺などのツールをつくっていたり
それから
「今度開業するので良かったら一度ご利用して下さい」とアナウンスするのです
もちろん、勝手に仕事中に営業すると怒られますので、やり方を考えます
あなた「今度退職します」
相手「どこへ行くの?」
あなた「いや、実は開業するんです」
との流れで問題ないです
営業相手は2.3人に限定し
勤務先から何か言われたら
「退職することを伝えたら、先方から聞かれた」と答えればOKです
誰に伝えたとかは言わないで
今後はしませんと言えば、そこで終了です
勤務先が公認であれば、広く伝えてもよいでしょう
私の知るサービス業ではご祝儀紹介がどこの分野にもある印象です
クリニックなどの起業は関連している病院、出身校から紹介を受けていましたし
美容院・治療院などは前の顧客が一定の流動がありました
飲食ではどんなところなのか観に来たと知り合いが来店していました
(半分は冷やかしでしたが・・ )
何をお伝えしたいかというと、
皆さん起業前の勤務先からある程度、顧客を引っ張っているのです
起業してから誰か来てくれるかな~と待っていては終わりです
ある程度の見込み客を考えて開業される方が長く続けられる可能性は高いでしょう
そこから、ではどんなところで勤めておけば起業・開業に繋がるか逆算して 考えてみましょう
私は勤務先への営業は全くしませんでした
聞かれたら名刺を渡すことはあっても、そこで話はせず、ホームページを観てもらっています
パート勤務で継続するので、トラブルのリスクを回避を優先しました
理学療法士で開業したい人の就職先の選び方
起業するにあたって、どんな事業形態で行うかによって勤務先は異なります
基本的には勤務先のやり方を模倣するスタイルが失敗しにくく、間違いないです
実際の成功例が目の前にあるわけですので
自分がどんな風に働きたいのか
どんな方を商売相手としてお付き合いしたいのか
これらに合わせて勤務先を選ぶ必要があります
事業スタイルについての記事はこちらから
ここでのポイントとしては、裁量です
大きすぎる会社では融通が利かないので
後々自分に対してのメリットが効かないことが多いです
また長期的に安定して儲かっている会社・個人事業が良いです
理由としてはお金儲けが”がめつい”と
患者さんやスタッフへの囲い込みが強く出てくるところが多いからです
採用に関わりますが、起業する意思が強いなら
雇用の際にハッキリと伝えましょう
後々のトラブルを招きにくいことと、逆に協力してくれる場合があるからです
また勤務期間も最低これぐらいは働くことを伝える方が
雇用側としては見通しが立てやすいです
ただ、1,2年で辞めることが濃厚であれば、むしろ言わない方がいいでしょう
ここから勤務先の話で少し掘り下げていきましょう
異業種から治療院を開業する方へ
異業種からセラピスト系職種で開業する
今までそういった方もお会いしました
主に営業分野・研究職・サービス業の方が
治療院の開業に繋がりますが色々と難しいです
まず経営について学ぶ機会がなく
治療技術についても学校で十分に学ぶことは難しいでしょう
しかし、営業スキルや潜在顧客リストを手に入れられる可能性があります
別の畑に急に変わったところは利用されにくい
素人っぽく見られますが
元々、治療に携わる業界で勤めていたのであれば話は別です(例えば医療器販売など)
身体のことに困っていた方に営業していた経験があれば
そこから繋がりを持てるかもしれません
進んで異業種にわざわざ行くことはないですが、
興味があったり、縁があったのなら、選択肢としては良いのではないでしょうか
意外と稼げる人はどの分野でも稼いでいます
ビジネスの根幹になるものは治療技術だけではなく
何をどのように売るからなんだと思います
就職先選びの意外な落とし穴
勤務先別に特徴書きましたが
落とし穴になる大事なところとしては
いつか辞めることに対してどう思っているか
儲かっていないところ
自分のことしか考えていないところほど
辞めさせてくれません
これがまず重要です
法律上は辞めることはできるので
強引に辞めることも可能ですが
可能な限り穏便にストレスなく退職したいですね
どうしても辞めさせてくれないという方はこちらの記事をどうぞ
次に考えることは
商圏エリア
SNSが利用できる方がいい
外来があるところなどです
順にお話します
開業したい人の就職先の選び方のポイント3つ
外来にせよ、訪問にせよ、人が活動できる範囲は決まっています
前職の活動エリアと丸被りにエリアに出店すると顧客の奪い合いが起こってしまします
これを避けるには
- 同じ商圏エリア(およそ半径1.5km~2㎞)を避ける
- ターゲットを変える
この二つかと思います
しかし、1のような方法では元々見込んでいたお客さんを逃す結果となるので避けたいところです
これは、少し商圏エリアを避ける、ズラすことが良いです
ちょっと前職場が遠いと思っていたお客さんにはビタっとハマります
1駅分離れるようなイメージです
しかし、前職場が退職に反対で、開業に嫌悪感を出しているようなところでは嫌がらせ行為もあり得ます
こういう場合は2のターゲットを変えるです
女性であれば女性専門、保険事業をしていたところでは高級志向など
ターゲットそのものを変えることで住み分けを狙うのです
SNSを利用させてくれるところへ転職する
集客が難しいことは皆さん想像がつくと思います
では集客の何が難しいかというと時間がかかることです
その為、皆さんスタートに広告費をバンバンかけて最初に宣伝します
しかし、これはお金のある方ができる方法です
口コミなど、お金がかからない方法は時間がかかります
もし可能であれば、出来るだけ早く集客のシステムを開始する方がいいです
自分のサイト、SNSを立ち上げて治療についての話をアップしておくことで
開業時の集客に繋げます
できれば院内の風景を交えて
自主練習方法や治療効果などを アップできれば良いです
ですが、昨今の炎上トラブル、個人情報保護から
そういった類を 一切禁止するところが多いです
いきなり、入職してSNSを黙ってアップするのではなく
信頼関係ができてから、患者さんなどの顔写真を使わないなど約束事を作り
使用させてほしいことを相談すべきでしょう
集客方法についての解説はこちらからリンク
外来があるところへ転職する
ランキング1位でお勧めしましたが、勤務先に外来があるところはお勧めです
そもそもの集客において、見込み客に来てもらうためには
一定の信頼が必要になります
何度も顔を合わせておくと、開業時の初回利用のハードルは下がります
どこの勤務候補を選んでもある程度の人に出会えると思います
そこから先はある程度の人の流れ、人の多さがある方が良いですね
多くの人と出会えることは多くの人にそのまま集客していることと同じです
スタートは2.3人でいいので
自分を気に入ってもらえるような方を作れるように頑張りましょう
勤め先選びとしては外来があるクリニックが良いと思います
病院など大きな施設では配置換えが起こり得る為
望むような場所に勤められない可能性があります
治療院関係では患者さんの引き抜きトラブルになる可能性があるので要注意です
治療院に限らず、美容院やスポーツジム、サービス業全般に引き抜きはよく聞きます
トラブルに発展するかどうかはお互い次第なので、その辺りも考えて 就職先を選びたいですね
私が転職する場合はどうするか
どこがいいかは勤めてみないと分からないものですが、勉強目的以外で治療院は勤めません
可能な限り儲かっているところに行きます
起業、開業は訪問でスタートしましたが
これは 固定費が少ないので、少ない儲けで経営が成り立ちます
勤務先のエリアとは競合しやすいですが
私は圧倒的に必要なパイの数が少なく、取り合いにはなっていません
少ない顧客から高単価の(保険診療と比べて)料金体制なので、 2.3人でOKなスタイルです
パートで病院に勤めていますが、私のところからは営業を積極的にしていないこともあり、ほとんど繋がった紹介はありません
理学療法士の就職ランキング【まとめ】
勤め先は給料も大事ですが
休日日数
治療以外の経営の勉強になるか
その後の将来に繋がっていくのか
などの考え方も参考になるかと思います
どこへ勤めても全てを学び取るつもりで、楽しく努めたいですね
勤め先を選ぶ際の参考になればと思います
もし、開業を前提とするなら、
- 事前に伝えておく
- 引き抜きトラブルにならないか留意する
- SNSが利用できないか考えておく
これらを面談で聞きにくいという方は転職エージェントやサイトでそれとなく聞いてもらうことも良いです
相談しやすい転職サイト「PTOTキャリアナビ」をお勧めしています
よろしければご覧ください
転職サイトではこちらの要望もお伝えできます
自分が将来的に起業する意思を転職支援側へ伝えても不利益にはなりません
是非、活かしてみましょう
まとめ
個人的、理学療法士の就職ランキング1位は外来クリニック、最下位は治療院関係
開業に向けて顧客獲得に繋がるところを選択肢に入れる
また既に儲けているスタイルから学べそうなところを選ぼう
以上です
最後までお読みいただきありがとうございました