皆さんこんにちはyasです
2024年もわずかとなりましたが、2024年の始めには私の周りのPT(理学療法士)が転職しました
その後、どうなったかお話を聞ける機会があったので簡単にご紹介します
今までの転職はPTがそのままPTとして働くことが多かったのですが、PT以外の他職種で働く人も多くなりました
特にPTとしての資格がなくても働けることがネット情報や転職エージェントからわかるようになり
飛び込みやすくなっています
PTの資格は名刺代わりにしておき、ヘルスケア全体に視座を高くして転職することができるようになってきたのでしょう
私はPT職のままよりも、このような他職種に転職することを大いにオススメします
理由は給与が上がりやすく、他の分野へ転職をさらにしやすくなるからです
能力がある人こそ、他分野へ転職すべきです(↓で理由をデータを交え紹介します)
この記事は実際に出会って転職した人の情報を記載しておりますので、何らかの参考になるかと思います
結論:PTが他職種へ転職するのは可能。希望があるなら先々を見据えた転職先を選ぼう
転職先がどこか決まっていないという方は是非、転職業界にくわしい転職エージェントの利用を強くお勧めします
成長産業に転職しないと給与や待遇のアップは望みにくいからです
まずは転職エージェントを利用してみて、どんな仕事や業界があるのか広く情報収集しましょう
私が使った中でおすすめはリクルートエージェントです
2024年版どんな他職種へ転職したのか
2024年の私の身近で他職種に転職した人物の転職先は
- 住宅関連の部品取り扱い
- 民間のシルバー事業
- 医療経営コンサルト
以上になります
人物像としては皆、特別優秀というわけではないと思いますが、それなりに一般企業でもやっていけるだろう常識的な人物です
医療経営コンサルトの方だけは大学院生でもありました。詳しくお伝えします
住宅部品関連の仕事へ転職
この仕事はざっくりと聞いたのですが
ハウスメーカーなどではなく、住宅関係の部品の発注や修理などを請け負う会社に転職したそうです
求人は自分で探して見つけたそうで、特にこだわりなく決めたそうです
給与はこれまでのPTと同水準ですが、残業が多いとのことでした
しかし、PT時代のような知識を常にアップデートするような仕事ではなく
上司のつまらない書類の指摘等ないので気に入っているとのことでした
- 給与は満足
- 職務内容もまぁまぁ
- PT時代は楽だったけど、つまらないし、よくわからなかった
このようなことを言われていました
民間のシルバー事業へ転職
これは大手企業に就職した方の話です
それなりに聞いたことがある企業への採用は割と狭き門です
転職したPTは偶然、サイトを巡回していたら企業のホームページから採用募集をしているのを発見して申し込まれました
面接の感触も良く、運よく採用だったそうです
特別なスキル等はないのですが、熱意をしっかりアピールしたとのことでした
待遇としては悪くないですが、企業の業績によってはリストラなどもあるそうなので、気が抜けないそうです
また業務内容もこれまでと異なり、覚えることや新しくチャレンジすることなどがあって、大変だそうです
ただ結果次第で今後の可能性が広がるなど、今後に繋がることを期待して頑張っているとのことでした
未来が明るいというのは本当にいいものですね
- 給与はまだまだ
- 職場環境は意外とのんびりだけど、リストラが昔あった
- PTは嫌じゃないけど、先々を考えると給与や色んな仕事ができるこちらの方が魅力的
こんなところでした
医療経営コンサルタントへ転職
この仕事は最近の流行りでコンサルト会社に就職して新規病院の立ち上げを協力すると聞きました
かなり転職をするのにはハイレベルな印象があります
就職も学歴で修士以上の経歴が必要なので、大学院生を目指す方は方向性として視野に入れておいてよいのではないでしょうか
給与はグッと上がりますが、転勤が多くある可能性があったり、時期によって忙しくなることもあるそうです
病院の臨床から完全に離れるわけですが、大きなプロジェクトに関わることにやりがいを強く感じるそうです
- 転職をするには修士以上の学歴が必要で狭い門
- 給与はかなり上がった
- 病院関連の仕事よりも大きなプロジェクトを任せられるのでやりがいを感じる
やりがいや、裁量を与えられているというのは仕事が楽しいのだと思います
なぜPTから他職種に転職したのか
PTだけでもご飯は食べていけるのですが、なぜ転職したのでしょうか
次では他職種に転職した人の転職理由についてお伝えします
転職だけであれば同業種でもいいのですが、PT以外の職種にするにはそれなりの理由が明確にありました
PTの仕事に飽きた
皆、最初に挙げられていたことはPTとして働くことに飽きたことです
飽きたという表現は的確ではありませんが内容としては
- 「同じような業務内容を延々と繰り返している」
- 「上司からの指導が同じで内容もくだらない」
- 「勉強しても給与も患者も変わらない」
このような話しを聞きました
また身体を酷使しやすい業務内容なので腰を痛めたりすることも多く
身体のケアをしながら業務を続けることは難しいと感じたそうです
別の職場に移ってもPTの業務自体は大体同じなので飽きやすいですし
とにかく多くて内容の変わらない、書類に嫌気が差したとのことでした。
PTは嫌な上司が多い
いわゆる人間関係ですが、一番嫌なのは上司です
私の周りの多くが人間関係で辞めていきました
今回の3人はそれほど人間関係にトラブルはありませんでした
しかし、医療・介護業界を見ていて、周りの人の人間性、モラルの低さに呆れていました
現在の転職先である一般企業などでは考えられないそうです
- 他責思考の上司
- 体育会系のパワハラ、モラハラをするおじいちゃんPT
- 知識マウントの先輩
- 重箱の隅をつつく、お局PT
こういった人は一部ですが、大体の職場にいます
また上司も管理職としての教育を受けていない専門職なので大したマネジメントができていなかったのも転職理由に挙げていました。
上がらない給与
最後にやっぱりコレです
上がらない給与
そうです上がりません
診療報酬の改定などで少し上がることはあるでしょうが
インフレの中、実質賃金は変わらりません
皆これを問題視していました
正しい判断だと思います
上がらない給与をグラフで確認
厚生労働省が出している統計を見てみましょう
下記は毎月勤労統計調査です
ここから、給与の変化は他職種と比較してみます
まずは現在の給与です
前年比と比べるとそれなりに上がっているかもしれませんが
そもそもが業種の中で下位の17種中13位に分類される低賃金の業界です
前年比からの増加率においても12位/17種という下位の結果です
では、毎年ベースでの増加はどうでしょう
給与総額は少しづつ上がってはいますが
実質賃金についてはマイナスをひたすら更新しています
実質賃金は物価の影響から差し引いて算出した額です
実態は上がるどころか、生活としては苦しい状況がじわじわ広がっています
最後にグラフでみましょう
単月を比較するのではなく
流れを見る方がよいと思います
他職種と比べてどうでしょう
低空飛行を続ける、業種に給与面で明るい未来は私は感じません
<厚生労働省:毎月勤労統計調査 全国調査 ・ 概況(令和6年7月速報)>
これからも賃金はまず上がりませんし、大きく上げたいのならリスクを承知で転職するしかありません
若いうちは失敗もできますし、PTの免許があれば最低年収400万くらいの働き方はいつでもできます
なら、転職して大きく給与を上げるチャレンジはおかしくありません
転職した人達は給与のアップが一番嬉しいし、頑張りがあると言っていました
それはそうですよね
頑張った分、お給与に反映されることが正しいと私も思います。
まとめ【リスクの範囲で積極的に行動】
いかがだったでしょうか
リスク管理とはリスクがどれくらいの規模や範囲で起こり得るか想定した上で動くことがリスク管理だとPTの仕事を通して思っています
転職した3人ともこのままPTを続けることの方にリスクを感じたのでしょう
行動に移せたことは素晴らしいです
ここで意外だったのが2点
一つは意外とハードルは低かったことです
皆、就職は無理かなと言いながらきっちり採用されていました
世の中思っていた程、採用は狭い門でもないのかもしれません
人によっては数十社受けた人もいたのですが、そのときの運や状況の方が個人の能力よりも影響が強いのかもしれません
もう一つは転職エージェントを使わないパターンもあるということです
これまでは転職エージェントの利用が必須と考えていましたが
自社で求人をかけているところもあるので
興味のある分野があれば、自分で積極的に探すことも必要だと感じました
それでも転職するための履歴書や面接対策などは転職エージェントを利用した方がよいとは思います
結論:PTが他職種へ転職するのは可能。希望があるなら先々を見据えた転職先を選ぼう
皆さんの他職種への転職を応援しています
ありがとうございました