こんにちはyasです
今回はシリーズ3回目、理学療法士がサロン・整体院を開業することについてお伝えしていきます
まとめ1でどんな形態で開業するかを考えて
シリーズ2で許認可、法的な注意点、準備物を知って
今回は意外と簡単に潰れる整体院・潰れない為の工夫についてお伝えしていきます
せっかく開業が出来ても利益が出ないと継続できませんよね
利益が出るということは売上、集客が出来ていることです
今回は潰れない為にどんな工夫・営業をしているかをお伝えしています
案外、事業って簡単に潰れます
お金はあっと言う間に溶けていきます
本当にびっくりします
他の方でも見ましたが
夢を描いて起業・独立・開業した方がドンドン顔を青ざめていくのです
そんな風にならないようにお伝えできればと思います
結論:お金を稼いでから本格的に開業しましょう・固定費は低く下げて、集客に時間がかかることを見越して準備しましょう
皆さん夢を描きすぎて足元が見えていないことが多いです
私もそうでした
どういった落とし穴があるのか事前に考えておくことで
「こんなはずじゃなかった」
「失敗した」
このようなことが防げます
逆にここを気を付ければ成功の確率は高まります
是非、頑張ってみてください
売上がないのは集客できないから、集客できないのは営業しないから
事業が潰れる原因は売上が立たないことがほとんどです
売上があっても売掛(お金を貸している状態)を回収できず倒産する黒字倒産もありますが、仕入れがない整体院ではまずないです
つまり問題は集客ができないことにあります
集客方法はいくつかありますが長くなるのでこちらのブログにまとめています
集客方法についてはこちらのブログ
また「値決めは経営」との京セラ創業者稲盛和夫さんの言葉通り価格設定も重要です
そちらに関してはこちらの記事で詳細をまとめています
価格設定においては常に悩むことでしょう
一般的に敷居が低い剥離多売で行うという手もあります
ただそういうお客さんは保険のきく
整骨院・クリニックと競合しやすく、クイックマッサージなどと相手にするとなると
あまり利益はでません
地域・人の流れから集客ターゲット、それに見合うサービス、価格を考える
訪問で行う場合もどこに営業をかけて集客を行うか
集客方法は何を行い、競合とどのように差別化を図るか
これら全てがマーケティングと呼ばれるものです
マーケティングを考えないで成功する人もいますが、現代の整体院などでは強い競合がゴロゴロいるので無策で挑むのは危険でしょう
収支・営業結果から撤退ラインを考えよう
経営破綻するときは手元に現金がないときです
毎月赤字でも手元に現金があれば続けることができます
しかし、これが罠にもなります
現金があることでズルズルと事業を継続してしまい
再起不能なダメージを負ってしまうのです
特に借金をしてテナントを借りての開業は危険です
もし、行う場合は
- 貯金が減った際の撤退ラインを決めておく
- 毎月の収支から何か月まで事業を行うか決めておく
- 営業・集客成績から売上の見込みを立てておく
このようなことを考えて準備しておきましょう
具体的には
貯金が300万、貯金が100万にまで切ったら辞めよう。毎月の固定費が10万だから、生活費を抜くと1年ぐらいまでに売上が10万以上にならないと難しいな
営業・集客の反応があるな。反応率はどれくらいだろう。一か月に何人来てもらえるかな。5人来てくれるからリピートしてもらえれば何か月で継続できそうかな
などです
開業する前に考えることは難しいかもしれません
これは事前に知り合いなど成功例を探す他ないです
しかし、金銭シュミレーションはしっかりと行い、撤退ラインを決めてください
引き際、損切ができないとトラウマレベルの恐怖を味わいます
売上減少データとしてこちらをご参考にどうぞ
【直近10年で倒産した企業の53.3%が「新型コロナ後」に倒産。原因は「販売・客足の低下」が最多】経営プロより
お金がなくなって潰れる訳ですが、どれくらい必要か、いつまで可能かは意識しておきましょう
開業する前に最大・最低利益を予想しておく
集客について考えるとキリがないので、一旦置いといて
利益予想をしておきましょう
捕らぬ狸の皮算用とは言いますが
これはご自身の精神安定上、大変重要です
価格設定ができれば、一日何人のお客さんを見れば目標年収に届くか計算ができます
そこで社員時代の給与と照らし合わせて
ご自身が納得できる給与か考えてみてください
勢いで起業する方は
「あれ?思っていたよりお金が稼げてない」と思われます
理由は税金がどれくらいかかるか想定できないからです
この辺りはこちらで詳しくお伝えします
税金を想定した範囲で価格設定が間違っていたから
思ったように稼げていない。つまり安い金額設定にしてしまって後悔する訳です
価格設定は後から簡単に上げてよいものではありません
顧客離れが簡単に起こります
1か月の支出を割り出し撤退ラインを決める
初期は収入が予想できないと思いますが、支出はハッキリと出せます
ここで最低1日に何人のお客さんが必要か
その人数を獲得するためには、どうすれば良いか施策を考えていけます
具体的にはある程度のお客さんをとらないと施策は打てません
ですが、これぐらいのお客さんがとれていれば大丈夫だなとか
このままいったらヤバいから店を畳もうなど
撤退ラインを決めることもできます
先の見通しを立てるということは重要です
管理や営業に下積み経験は必要か
お伝えしてきたことから
マーケティングなんてわからないや
一日どうやったら何人ぐらいお客さんが来るんだろうという方
そういう方は繁盛店で一度働くことを強くお勧めします
繁盛店はそれは並々ならぬ努力をしています
大変な努力を従業員に課しますが
それを吸収して学んでほしいです
お金周りの管理、集客、来客理由は何か、ブランディング、年齢・地域差など
全てに学びが詰まっています
私も独立開業しましたが鍼灸院時代での働き方がベースとなり
訪問をメインに行うようになりました
病院勤務の保険事業と自費での仕事は別世界です
下積み経験を積むことは一見遠回りですが、後に貴重な経験となります
職場の人間を搾取するようなところでは勤めない方がいいです
(整体などはそんなところばかりですが・・)
待遇、給与に問題を感じる
仕事が細分化しマッサージ部隊と化している
上記のようなところは勤めない方がいいです
忙しくても色んなことを任せられるような(雑用・ドライバー以外)職場が理想です
独立開業すれば、それをそのまま行う必要があるからです
仕事内容よりも全体像を把握できるような視点で仕事をしましょう
2年も働けば十分にシステムを吸収できています
まとめ
収支管理・営業については大変重要で深みのあるところです
私も働きながら試行錯誤しております
特に最初のお客さん・患者さんがつくまではとても大変です
営業が実を結ぶのは年単位かかると思った方がいいかもしれません
それをカバーできるような収支管理、計画を立てておくことが必要です
また、できれば自分が立てた計画を経営者に見てもらい意見を伺うことをオススメします
コテンパンにこき下ろされますが、実際に当たっていると思います
それくらい初期は見通しが甘くなるのです
少しでも成功確率を上げる為の努力を惜しまないで下さい
応援しています
結論:お金を稼いでから本格的に開業しましょう・固定費は低く下げて、集客に時間がかかることを見越して準備しましょう